2015年05月

平成27年度(2015年度)
山岳指導員研修会 兼 山岳技術研修会(無雪期) 実施報告

  目的   山岳指導員の育成及び会員の登山技術習得
○ 主催  滋賀県山岳連盟  
○ 主管  滋賀県山岳連盟 指導委員会
○ 期日   2015524日(日)晴れ 9001600
○ 会場  大津市北小松 比良げんき村 人工登攀壁
    ○ 参加者  指導員資格者 7名 
  一般会員 9名  岳連非会員 9名  総勢 25名
○ 講師  主任講師 奥村晃史 (山岳コーチ SC)
  講師       奥村かをり(山岳指導員 SC)、
 大越久嘉 (山岳上級指導員 AC)
  その他   指導・技術委員会
○ 研修内容 「スポーツクライミングにおける確保技術」
09:15   開講式~オリエンテーション
09:30   研修1 「確保技術」(講師よりの講義・指導)
   ハーネス・確保器具・ロープの装着操作
    トップロープ・リードクライミングの確保
12:00  昼食・休憩
  12:45  研修2 グループ研修(3班) 
実践研修 トップロープ・リードクライミング 
16:00  閉講式~解散   
     
  所感
近年の登山・クライミング装備は日々進化発展しております。
特にクライミングロープの性能向上は、目覚しいものがあります。
ナイロン繊維素材の品質やその製法の進化により強度が向上し、軽く て細いロープが市場で販売されています。
またこれらのロープは強度だけでなく、伸張性も良くなり墜落衝撃を 吸収し、クライマー(ビレイヤーも含めて)をソフトに確保してくれる ようになりました。
軽くて滑らかなロープは、登る時の抵抗を軽減するだけでなく、クラ イマーの安全性も向上させてくれました。
しかしながら、細いロープはビレイデバイスとの摩擦抵抗も減ってし まい、かつてのような摩擦力を利用したビレイ方法では対処できない 場面も出現するようになりました。
現に各地のジムや岩場で、ロープが流れすぎて危険な思いをした事例 や、傷害を伴う事故の報告を見聞きします。
こうした事例も受けて、指導委員会でこの研修会を企画し開催致しま した。
ここでは改めて自分の確保技術を見直して頂き、最新の確保技術の習 得を目指して頂きます。
     主任講師に奥村晃史氏(山岳コーチ SC)を迎え、正しい確保機 器の使用法や確保手順、ビレイ時のポジショニング等を、講義と実践 の双方から、みっちり研修指導を受けました。
またこの講義の中で、登ることだけではなく確実な確保を行うことは 「クライマーとしてのプライド」であり、そうした技術を身につけるこ とはクライミングする者の義務であり責務であると教示されました。

クライミング技術・装備は日々検証改善され、進化しています。
そうした流れに、クライミングに関わる者は常にアンテナを張り情報 を収集し、より良い技術の習得に努めていかねばなりません。
滋賀岳連としてもその窓口の一つとして、山岳技術の提供と向上を目 指していきます。
記;指導委員長 大越


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研修1(午前中)

基本的なクライミングギアの説明と装着時の注意点
またビレイデバイスとロックカラビナとの組み合わせや
ロープのとのセットなどについて、こと細かな講義が行われる


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研修1
講師によるデモンストレーションクライミングとビレイ

「チューブタイプのビレイデバイスによるビレイ法」
トップロープ時のダブルホールディングビレイと
リード時のスライディングによるロープ操作を学ぶ
またビレイ時のビレイヤーの立ち位置についての注意点も解説する


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研修1

理論講義の後ビレイデバイスとロープ操作の試技を行い
感覚と手順を体験する


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研修2
午後からは班分けして実践研修

実際にクライミングしてビレイ感覚を養う
またロープの繰り出し長さや墜落時のテンションのかけ方なども体験する


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研修2
午後からは班分けして実践研修

参加者同士が互いにチェックし合いながら研修する

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研修2
午後からは班分けして実践研修

初心者は別メニューで基本的なクライミングシステムを学んでもらう
体験的なクライミングも楽しんで頂いた

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研修2
午後からは班分けして実践研修

リードクライミングでのビレイも実践する
いかなる理由があろうともクライマーをグランドフォールや
危険な墜落させないための心構えも研修された


参加された皆さん、お疲れさまでした。

伊吹山と金糞岳の間にあるブンゲン(1259,1m)で観察会を実施しました。
伊吹山のような派手な花は多くはないものの、奥伊吹スキー場のゲレンデにも、県境尾根にも、西尾根にも春の花がたくさん咲いていました。

実施   2015年5月23日
参加者 7名  青木福委員長が案内

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トキワハゼ
花咲くゲレンデ













ニガナ
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品又峠かせの尾根道

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イワナシ











廃止ゲレンデの谷路にて

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  タチツボスミレ                    チゴユリ
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県境尾根


笹薮もあります
























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ツクバネソウ



























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ブンゲン山頂
















 尾根を下山
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沢を二本横断

























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若竹荘の周囲は花の宝庫
























期待以上の種類の植物を眺められて、参加者たちは大満足でした。


麓の植物;  サラサドウダン、紅ドウダン、山つつじ、タニウツギ

麓の明るいところ;  トキワハゼ、ウマノアシガタ、ニガナ、スイバ、ツボスミレ

水際:  シシウド、山ウド、フキノトウ、ヤグルマソウ、ウワバミソウ、クルマムグラ、
    ネコノメソウ、カネノヒキオコシ、ミツバツチグリ、ミズタラビコ、トウアシショウマ
    ツクバネウツギ、チャルメルソウ、ミズキ

陽当たりのよい尾根;  アカモノ、イワナシ、テンナンショウ、タムシバ、タチシオデ、
    マンサク、オオカメノキ、ウリハダカエデ、スノキ、ガマズミ、ヤマツツジ
    ウラシマソウ

森の中; ウスギヨウラク、ツクバネソウ、ツルシキミ、チゴユリ、マンネンスギ、
    ユキザサ、シハイスミレの葉、トクワカソウの葉、ツクバネウツギ、

湿った所; タチツボスミレ、クロモジ、シロモジ、サンカヨウの葉、

沢;  イワタバコ、エンレイソウ、ホウチャクソウ、クリンソウ

議事録

テーマ
 20155月理事会
日時
 2015/05/12
場所
県立男女共同参画センター
出席者
敬称略
伊藤、片岡、大越、今井、城尾、古川、栢、渡部、井上北村、中西大前、小林
資料
自然保護委員会第2回山行「ブンゲン(射能山)実施要綱。 
70回国体山岳競技強化選手選考会少年結果、同成年強化選手選考会要綱。 
日山協登山月報 他

        内容

1.会長挨拶
 ・チャレンジ比良運営委員会にて管理棟への宿泊補助が認
  められました。
 ・無線の運用は業務無線とアマチュア無線を併用すること
  になりました。

2.報告

○ 事務局
・425日国体予選:
  成年女子が現在無し、今後フルエントリーを目指す。
・52,3日インターハイ安全対策会議

○ 指導委員会
・524日指導員研修会
   げんき村人工壁 フリークライミング 参加者20名弱

  沢登りの渡渉、高巻と滝の懸垂下降を実地研修。
  坊村 明王谷、奥の深谷、白滝谷等
  主任講師 山本一夫

○ 遭難対策委員会
416日冬山山岳救助訓練打ち合わせ
425日登山届け推進 武平峠 詳細岳連HP
511日滋賀県遭難防止対策協議会総会

○ 自然保護委員会
4月山行
  下見は実施したが本番は参加者がなかったため中止

○ 競技委員会
強化選手(少年少女)は選考会結果により決定。
成年は別途選考会を実施。 要綱は岳連HPにアップする。

○ やまっこ委員会
県内の個人山行を実施している。

○ 各山岳会報告
  八日市 きぬがさ 永山会 守山 楓 ダイキン

3.協議事項

1) 平成27年度全国高校総体の支援について
 ・52,3日第2回安全対策会議:  支援体制の見直し
 ・718-20日最終打ち合わせ
    今回非参加者も参加するようにお願いする。
    その時までに委嘱状を準備し配布するように願う。
    (役割分担を明確化)

2) ジュニア登山教室
 ・725,26日比良げんき村
 ・女子スタッフ 高体連 やまっこから数名

3) その他
○自然保護委員会山行
  523日奥伊吹スキー場最上部駐車場に集合
    ブンゲンは県下3番目の標高

○平成27年度連盟役員
   変更があったので総会資料を差し替え願う。

○会計引継ぎ
 ・現在引継ぎ中、次回理事会までに完了する。
 ・会費の振込先は従来どおり

4.その他
 次回理事会69日(火) 1900男女共同参画センター

             以上

  第70回国民体育大会山岳競技滋賀県強化選手選考会成年の部 要項

主催:滋賀県教育委員会
主管:滋賀県山岳連盟
協賛:滋賀県体育協会

期日:2015530日(土)20:00~

会場:KO-WALL 滋賀県栗東市小柿282 TEL077-596-0710
ルートセッター:齊藤 孔明

日程:受付 1900~1930
    当日受付時間までに会場内で各自アップする
   開会式 1950 アップ壁にて行う
   決勝競技 2000
   表彰式 競技終了後

参加資格:平成9 (1997)41日以前に生れた人
  滋賀県在住または在勤の人または滋賀県の高校出身の人
  滋賀県の成年国体選手の対象となる人。
  日本山岳協会の選手登録をしている人。

選手登録 日本山岳協会のホームページより登録する。
参加料: 2000(当日徴収)

参加申込:申込書にて下記あてに申し込むこと
   〒523-0816 滋賀県近江八幡市西庄町5 八幡工業高等学校
   滋賀県山岳連盟競技委員長 小林広幸
   TEL 0748-37-7227 FAX 0748-37-1174 Eメールi3mx3iyn@zb.ztv.ne.jp
   メール,FAXで申し込まれた方は当日「申込書」原本を持参ください。

申込み締切:平成27524日 申込み制限20

競技方法:
 ボルダリング競技 
 オンサイトベルトコンベア方式にて決勝
 2位タイが出た場合はタイブレークボルダーで勝負がつくまで行う。

選出対象:選手各種別2名、補欠1名
     選手になれば和歌山県みなべ町の国体山岳競技に出場する。




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『岳連山塾』山行の案内
(第17回 実践的な山岳でのロープワーク研修)

目的 沢の渡渉・滝高巻き等での危険箇所の通過対処を研修する
主催 滋賀県山岳連盟       主管 指導・技術委員会
講師 山本一夫 滋賀岳連指導委員・日本山岳ガイド協会/国際山岳ガイド連盟認定国際ガイド
   その他  滋賀岳連指導・技術委員及びフォロースタッフ
日時 2015年6月27日 (土)荒天中止
場所 大津市葛川坊村町 明王谷上流周辺(水量状況等により変更する場合があります)
    集合 大津市葛川坊村町市民センター前駐車場 am7:00
        地図URL  http://yahoo.jp/mmC_Rw
対象 ・山岳バリエーションルートでの登山技術スキルアップしたい方
   ・ロープを使った登山技術を習得したい方
   ・この研修をお手伝い頂ける方
   ・等々
研修内容(内容を変更する場合があります)研修時間 7:30~16:00(移動含む) 
   ・川・沢での渡渉(水位胸あるいは泳ぎ)、高巻き、滝の懸垂下降等の登山技術
   ・ルートファインディング・ロープワークシステムの構築
   ・自然からのリスク管理/防御技術 等 
    *研修の性格上、参加者全員流水のある沢に入水します。
     衣服をはじめ靴及び登山装備が水濡れすることをご了解願います。
     特に貴重品・電子機器の防水対策は各自で対応願います。     
装備 水濡れ対応クロージング/登山靴(沢靴可)/ヘルメット/軍手/日帰り登山装備/
   登攀具(ハーネス、スリング、カラビナ、確保器等)/着替え等その他
   *詳細は参加者に提示します。基本的に個人でご準備下さい(問合せは下記まで)
参加 参加資格 *山岳保険(登攀・冬期)加入が必修条件 
         健康な成人男女で登攀装備が準備できる方
    滋賀県山岳連盟の会員、山岳会/団体の会員
    各種団体の推薦を受けた者、一般   
   定員 15名(先着順)
     *参加可否判断は個別に事前聞き取りして、確認/判断させて頂きます。
      調査の結果、場合によっては参加を見合わせて頂く場合があります。
      リスクを伴う実践登山での研修会開催であるという性格上、こうした処置
      に対してご理解ください。
費用 参加費 滋賀岳連会員  1500円  滋賀岳連会員外 5000円
申込 下記申し込み内容を記載の上、受付に提出して下さい
受付 滋賀県山岳連盟 指導委員長 大越宛にメールかfaxで申し込み下さい
      大越久嘉 宛 bigover@mac.com  fax 0749-25-3916
   締め切り 2015年6月15日(月)まで




その他 この山行に関して、個別の傷害保険等には加入致しません。 
    山行の詳細については、申込み締切り後個別に打合わせ連絡致します。
    この山行は沢遡行を目的としていません。研修等により時間が経過した
    場合は山行途中でも下山します。
    山行中に不調者が出た場合は全員で下山します。 
    その他 
     ・参加者には開催前に一斉メール等で詳細計画など諸連絡を行います。 
     ・荒天等により中止する場合は、前日までに委員会より連絡致します。
       ・この研修会は危険行動を伴う研修内容を含みます。主催者は安全には 
      配慮しますが、不慮の事態や自然等の外的要因のため傷害事故
      や生命に危機をもたらす事象が起こる可能性もあります。またこうし   
      た事象対策処理に対しての出費等は各自の保険等で自己負担でお願い
      します。それらを承諾した上で参加の申込をお願い致します。  
         
   ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

         滋賀県山岳連盟 『岳連山塾』17 申し込み  
      
氏名                                                
性別                年齢
山岳保険の種類
所属山岳会/団体名  * 滋賀県山岳連盟非会員の方は所属団体を記載下さい

住 所  
電 話                fax     
携帯電話
緊急連絡先 氏名           tel
研修会参加に当たっての要望等


    





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