【岳連山塾】2
猛暑となったこの日、山岳を目指す10名がこのエリアに集まりました。
今回の塾のテーマは、「岩稜登攀とマルチピッチでのクライミングシステム」
クライミングシステムの基本を学ぶことでした。
そして、それぞれ自分の課題目的を持ってこの【岳連山塾】に参加して頂きました。
講義は猛暑を避け樹林帯や日陰を選んで、
そしてそこでじっくりと時間を掛けてクライミングを学びました。
この日の講義で、参加者それぞれがクライミングの多くを習得して頂いたと思います。
こうした基礎的なトレーニングを繰り返すことでしか、
個々の山岳技術の向上はないと【岳連山塾】は思っています。
そして、そのための【岳連山塾】で在りたいと考えています。
○記録
目的 岩稜を登りながら登攀力向上とクライミングシステムの習得を目指す
主催 滋賀県山岳連盟 主管 指導委員会
日時 2012年7月28日(土曜日)
場所 京都市大原 金比羅周辺
参加 スタッフ 4名 塾生 6名 計10名
山行内容 8:30~17:30
・金比羅の岩場北尾根岩稜帯の登下降(マルチピッチクライミング)
・トップロープでクライミング
集合は京都大原の寂光院付近の駐車場、8:30に全員集合。
午前中にもかかわらず気温は急上昇、アプローチでも一汗かく。
この日は熱中症に要注意、各自水2L以上持参をCLは指示しました。
講義開始。
まずは、ロープを使ったクライミングの手順を、樹林帯で模擬講義~模擬実践。
リーダーとビレイヤーがそれぞれ登攀システムの構築を実際に行ないました。
樹林帯の中で岩壁を想定した模擬クライミングの模様。
塾生の「ビレ~解除!」などのコールが林間にこだまする。
模擬講義の後は、北尾根1ピッチ目を今習ったシステムで登攀しました。
ベテランから初心者まで皆真剣勝負でルートに挑み、岩登りの面白さも実感しました。
北尾根登攀終了後は日陰で遅い昼食、山話など語りながら互いの親交も深める事が出来ました。
その後、Kスラブで時間いっぱいまでクライミングのトレーニングを行って楽しい時間を過ごしました。
暑い暑いと言いながら、だれも帰ろうとは言わない。
みんなの「クライミング好き」にスタッフもたじたじでした。
最後はみんな暑さにバテバテでしたが、いい汗かいた顔は意外に爽やかでした。